裏側でのオーダー

1823年に Charles Macintosh がゴム引き防水生地の特許を取得以降、技術的、特許的なライセンスはスコットランドのマッキントッシュ社が持っていたわけですが、創業よりマンチェスターのみで製造されていたゴム引き生地の製造ラインを1889年アイルランドに工場を設立。その後法人化。

 

それが今回のコートになるわけですが、オフィシャルとして別注生産して頂きました。


アイルランドの工場でもスコットランドのマッキントッシュ同様にゴム引き生地を使ったレインコートを作り、アイルランドの警察アーミーオフィサー、ポストマンやレイルマン等の官公庁にオフィシャルユニフォームとして採用されていたとのこと。

 

従来のマッキントッシュはゴム引きならではの欠点の洗濯不可、透湿性が無い為に扱いづらい、蒸れる、ゴム臭などの不評がありましたが、同社の持つ技術を生かしゴムの代わりに高機能なポリウレタンメンブランを間に挟み込んだボンディング生地の開発に成功し、防水、防風性に優れ透湿機能を併せ持ちながらゴム引きの長所はそのままに、欠点である透湿性 & ゴム臭を克服。



また、ゴム引きのマッキントッシュは縫製箇所をシームテープで圧着し防水性を高めていますが、剥離してしまうのが難点。こちらは全てステッチで縫製する為、剥離の心配も無く、普段使いには十分な防水、耐久性を持ち合わせており、洗濯が可能です。




今回はマックコートの本来のルーツであるエキストリアン(乗馬用)コートをモチーフにセットインスリーブ、ミッドレングス、チケットポケット付きのディテールでリクエスト。




標準装備でありますが、着脱可能なブランケットのライナーにより防寒性も兼ね備えておりますのでスリーシーズン着用して頂けます。



チャールズマッキントッシュ社の系譜を持つ、あえて表ではない方。

カラーはインク(ブラック)とキャメル。どうぞお試し下さい。



そして、オリーブが追加。(ここからは2023.9.24に書いてます。)




見づらいですが、前立てするとこんな感じです。

パンツは501をモチーフにサルトリアルな工程を経て作った”davis”。
今回新しくウール100%のスラックス地でオーダー。細身なのが良い。裾に少し生地をためてクシュっと履く。

色味は最後の写真が1番近いかと。濃すぎない柔らかいオリーブカラーです。そして、この肩、身幅、丈、袖のサイジング。に、この生地。この感じですよね。あと、着た時のフィット感も。お試し下さい。雨や風が強い日も無敵です。




Black/Beige/Olive 

¥160,000(¥176,000)




strips st

13:00-19:00(closed wednesday)