夏にリネンの袖を捲り上げるスタイルが好きです。
前回ご紹介したレシスのコクトージャケットもそうでした。コクトーへの敬意と写真1枚から想像するオタクさ。そこに独自さというか、川西さんらしさが詰めこまれたリネンジャケットでした。
今回はガラッとテイストも変わり、イギリスに居を構えるビスポークテーラリングハウスFrancis Paley(ペイリー)とHarry Mundy(マンディ)の2人からなるPaley Mundy というブランドです。
フランシスさんはかのトミーナッターの系譜を受け継ぐサヴィルロウの伝説的人物ジョー•モーガン氏の元で8年間師事され、その後ナポリのサルトリアヴォルペでも経験を積まれております。ハリーは、以前にヴィヴィアンウエストウッドのメンズウェアのディレクターをされており、その後彼もジョー• モーガン氏の元、テーラーでのキャリアを積み2人で始動されました。
この組み合わせには居ても立っても居られなく今回実現させることができました。
彼ら自身も自分達のアトリエ以外での発売は初めてのことで、夏ってこともあり、リネン素材のオーバーシャツをお取り組みとして作って頂きました。1枚でも、羽織りでも。オーバーといっても大きすぎない。
生地には北アイルランドで1798年設立の最も古く歴史ある工場にて織られたアイルランドリネンを用い、バッファローホーンとマザーオブパールからなるボタン。ポケットの内側には柔らかい起毛コットンとシークレットボタン。
また、刺繍は英国王室お抱えの刺繍家、Laura Baverstockによる手仕事。彼女の経歴や他の作品も観ましたが凄まじいです。
より特別感が出るようリネンのカラーごとに刺繍の場所や刺繍の色も話し合いながら独自のモノにさせてもらいました。1着に2カ所ずつ入ってます。
オリーブ、プール、ネイビーの3色。
夏は腕まくって着ましょう。
最後に以前インスタのストーリーに上がっていたお2人を。
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13:00-19:00(closed wednesday)